成長過程のあごの発達を促す
この時期だけの治療法

歯並びの乱れが起こっている子どもの多くは「あごの発育不足」が原因です。このため、歯並びが悪くなる原因に着目し、望ましい舌の位置や飲み込み方をトレーニングすることで、成長過程のあごの骨を広げていき、上あごと下あごのバランスを調整しながら永久歯が生えそろうスペースを作ります。まだ発育途上にある子ども時代だからこそできる治療法です。

あごが小さいまま成長すると
睡眠や発達にも影響が現れます

Bの図に示したように、下あごが大きくなれないまま成長をした子は、気道という空気の通り道が狭く、息がしにくい状態です。そのため、日中はお口がポカンと開いてしまい、夜寝ているときはいびきをかいて、時折息が止まったような状態になっており、熟睡できないということが起こります。睡眠の質が低下することで、IQや脳の発達にも影響を及ぼすことを示す論文が出ています。全てはあごが正しく大きくなれないことが原因です。

大人になっても困らない
健康的に成長するための予防矯正

子どもの歯列矯正は、歯をきれいに並べることだけが目的ではありません。生きていくためにとても大事な空気の通り道を作ってあげること、そのために十分な大きさのあごを作ってあげることが目的です。大人になって、歯をきれいに並べることはいつでもできます。しかし、歯を並べる土台となるあごを成長させてあげることは、この時期しかできません。大人になってからも困らない正しいお顔、気道、姿勢、体など、生きるための基礎の部分を作ってあげることは、親が子どもにしてあげられる素晴らしいプレゼントではないでしょうか。